教会めぐり世界一周の旅

旅上で心癒された美しい教会を紹介

北アメリカ編#5 チマイヨ

巡礼地と呼ばれる場所は世界中に数あれど、ここは最も興味深い聖地のひとつ。

Holy dirt (聖なる土)で有名な北アメリカ有数の聖地、チマイヨ。

 

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名称:Santuario de Chimayo

宗派:不明

場所:Chimayo, New Mexico, US

もともと古くよりアメリカ原住民にとっても聖なる大地とされてきたこの土地。

伝説によると、1810年、不思議な光に導かれてこの辺りの土を掘った男が、十字架にかかったイエスの像を見つけたとか。そしてそこの泉には人々を癒す力があるとされ、この地にアドービー(赤土)の小さな聖堂が建てられた。

泉はやがて乾いたけれど、第二次世界大戦後、その泉跡の土に戦争で傷ついた足が触れると癒されたという元兵士の証言が相次ぎ、多くの負傷者が訪れる聖地となった。

 

私が訪れた時も、ここで祈って手足を癒されたとう人々が置いていった新しい松葉づえが、何十本も写真と共に置かれていた。

 

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サンタフェより車で2時間、延々と続く赤土の大地を走り続けて着いたサングレ・デ・クリスト山の麓。

巡礼地だけに、徒歩で来る人もいるとか。

 

※写真転載厳禁

 

 

北アメリカ編#4 サンタフェ

サンタフェの町はずれにひっそりとたたずむ小さな小さな教会ながら、伝説を持つロレット・チャペル。

 

Loretto Chapel: Spiral Staircasenaturetime.wordpress.com 

(写真拝借)

名称:Loretto Chapel

宗派:カトリック

場所:Santa Fe, New Mexico, US

 

結婚式場としても人気のゴシック・リヴァイバル建築の聖堂は、19世紀末の建築。

有名なのは2階の聖歌隊席へあがる、このらせん階段。

中心にあるべき柱がない。

しかし階段として使われていた(現在は上れない)。

一晩で天使が作ったとか、様々な伝説があるこの階段。

 

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ホーリースポットになっているらしく、多くのロザリオが奉納されていた。

 

 

北アメリカ編#3 サンタフェ

カリフォルニアから南東に飛び、着いたのはニューメキシコ州サンタフェ。

乾燥した赤土とむき出しの岩、キャニオンが延々と続く大地に、突然オアシスのように現れる小さな街。

 

Santa Feとはアッシジの聖フランシスコのスペイン語的通称。つまり先ほどまでいたサンフランシスコと同名都市。

この魅力的な街の中心にあるカテドラルは、当然、フランシスコ聖堂という。

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名称:St.Fransis Cathedral

宗派:カトリック

場所:Sante Fe, New Mexico, US

 

オルガンではなくピアノで聖歌が奏でられるのがなんとも非ヨーロッパ的で明るい雰囲気のこの大聖堂は、1886年に建てられた。

 

メキシコにほど近いこの地域は、スペイン語由来の名称が多い。

アメリカ原住民で初めて聖人になったという、この地域出身の女性の銅像が飾られている。

 

※写真転載厳禁

 

 

 

北アメリカ編#2 サンフランシスコ

多くのスペイン人宣教師がアメリカ西海岸にやってきた、宣教初期。

ミッション・ドロレス。

カリフォルニアで最も古い教会のひとつ、サンフランシスコでは現存する中で一番古い建築物だという。1776年のもの。

 

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名称:Mission Dolores Basilica

宗派:カトリック

場所:San Francisco, US

 

聖堂の他に小さな博物館もあり、当時の白人宣教師たちとアメリカ原住民の関わりの様子を垣間見ることができる。

宣教なのか侵略なのか。

 

庭の奥にはその歴史を創ってきた先人たちが眠るお墓が、所狭しと並んでいる。

 

 

 

北アメリカ編#1 サンフランシスコ

海を渡ってアメリカ大陸へ。

西海岸の中心都市のひとつ、サンフランシスコへ来た。ここだけは海流と偏西風の都合で、夏でも肌寒いほど。

海を背に丘を上がり、芝生のワシントン広場に面してそびえるのがこのカテドラル、サンフランシスコ大司教区の主教座はここに。

 

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名称:St.Peter and Paul Church

宗派:カトリック

場所:San Francisco, California, US

 

建設は比較的新しく、19世紀末。

元々はイタリア移民のために建てられたカトリック教会だが、中華街に近いと言う立地もあり、現在は中国系アメリカ人コミュニティの中心となっているようだ。

広東語のミサが毎日行われている。

移民大国アメリカ、信教の自由の体現。

 

※写真転載厳禁

 

 

 

スペイン編 サンティアゴへの道 #20 Santiago de Compostela

到着。

 

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名称:Catedral de Santiago de Compostela

宗派:カトリック

場所:Santiago de Compostela, Galicia, Spain

 

一瞥に収まらない巨大な聖堂は、1211年に建てられたもの。

その古さゆえに、絶えず修復中。

 

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イエス・キリストの弟子、殉教者聖ヤコブの遺骸がおさめられている祭壇。

幸運にも、与ったミサの最後に有名なボタフメイロの儀式も行われた↓

 

ボタフメイロ - Wikipedia

 

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この場所にたどり着くのには、飛行機でも列車でももっと簡単な方法が選べたけれど、300キロを歩いたのはなぜだろう。

 

Camino。

 

この道は、とてもパーソナル。

 

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 完歩証明書を発行してもらい…

 

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この道のシンボル、ホタテ貝も食べて帰らなくちゃ。

 

Buen Camino!

 

※写真転載厳禁

スペイン編 サンティアゴへの道 #19 Monte de Gozo

Monte de Gozo(喜びの丘)という名所が、サンティアゴから数キロ手前にある。

ここから初めてサンティアゴの大聖堂が遠景に臨めるという(私には見えなかったけど…)

 

広々とした丘の頂の端に、ひっそりとたたずむカピラ。

 

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名称:Capilla de San Marcos

宗派:カトリック

場所:San Marcos, Galicia, Spain

 

祭壇と聖マルコの像、わずか数個のベンチがあるだけの簡素な聖堂。

これまでの感謝をちょっと祈って、クルデンシャルにスタンプを押し、最後の数キロへ出発。

 

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※写真転載厳禁

スペイン編 サンティアゴへの道 #18 Lavacolla

サンティアゴ空港を迂回し、ゴールはもう目前。

車なら30分あまりで行ってしまえる距離を、巡礼者らしく一日かけて歩く。

ここを最後の宿泊地と決めて、ラヴァコーリャの教会の目の前のインに宿をとった。

 

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名称:Iglesia Benaval Lavacolla

宗派:カトリック

場所:Lavacolla, Galicia, Spain

 

聖堂の建立は1840年と、比較的新しい。

 

目の前はプラザ(広場)になっていて、昼夜問わず食事やビールを楽しむ人々の姿が。

 

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朝もやの残るうちに宿を出て、歩く。

 

※写真転載厳禁

 

スペイン編 サンティアゴへの道 #17 O Pino

サンティアゴ・デ・コンポステーラが近づくにつれて、だんだんと都会的な景色になって来る。

英語も通じるようになってくる。

 

アル―アを抜けて出会った小さな石造りの教会。

 

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名称: Iglesia Santa Eulalia

宗派:カトリック

場所:O Pino, Galicia, Spain

 

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美しい森が続く。

 

※写真転載厳禁

 

スペイン編 サンティアゴへの道 #16 Boimorto

一日当たり20キロ歩けるとして、目的地まであと3日ほど。

もくもくと歩く途中の町や村で、名も無き小さな教会にいくつも出会う。

ボイモルトの小さな村には小さな教会。

 

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たいがいは教会はその村の中心にあって、周囲はお墓で囲まれている。

 

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この辺りはまだ土葬らしい。

 

※写真転載厳禁