教会めぐり世界一周の旅

旅上で心癒された美しい教会を紹介

ハンガリー編#3 ブダペスト

旧市街ブダに戻ろう。

ゲッレールトの丘に、小さいけれどとても興味深い教会がある。

通称、洞窟の教会。

(横からのアングルで分かりにくいけれど、洞窟の上に十字架)。

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名称:Sziklatemplom 

宗派:カトリック

場所:Budapest, Hungary

 

フランスの聖地ルルドに感銘を受けたパウロ会修道士が、1926年、この教会を創ったという。

しかし戦後、共産主義の弾圧の中で洞窟の入り口はコンクリートでふさがれ、しばらく幻の教会となった。

 

現在また解放され、観光客も中に入ることができる。

いくつもの小さな聖堂と部屋が続き、ミサも頻繁に行われていると言う。

 

ちなみにここはハンガリーの聖人ゲッレールトが、樽詰めにされてドナウ川に突き落とされたと言う伝説のある殉教の丘。

なんだか、重たい場所、ではある。

 

ハンガリー編#2 ブダペスト

ドナウ川を渡ってペスト側へ。

必見はこちら、聖イシュトヴァン聖堂。

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名称:Szent István-bazilika

宗派:カトリック

場所:Budapest, Hungary

 

19世紀から20世紀初頭にかけて建てられた、比較的新しい聖堂。

金と淡いグリーンの装飾は、なんとも上品で雅。

 

ここにはハンガリー王国の初代王であり10世紀の聖人である聖イシュトヴァンの聖遺物、なんと彼の右手のミイラ!が保存されている。1000年前の遺物である。

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前出のイタリア・パドゥアの聖アントニオの舌、ほどではないけれど、なかなかのインパクト。

wolfy.hatenablog.com

 

364段の階段で100m近い高さのドームに上がると、ブダペスト市街のパノラマ。

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※写真転載厳禁

 

 

 

脱線グルメ情報〜ハンガリーでも美味しいあれ

シュニッツェルと言えば日本ではウィーンのイメージだけれど、そこから車でわずか1時間余りの隣国、オーストリアと長く二重帝国であったハンガリーでも、もちろん美味しいシュニッツェルが食べられる。

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素材は仔牛が正統。

でもポークやチキンもよく使われる。

いずれもよく叩いて大きく薄くのばし、カリッと揚がっている一枚を豪快・シンプルに塩とレモンで、が正解!


ハンガリー編#1 ブダペスト

東へ、東へ。

ドナウ川を挟んでブダとペストの旧新市街に分かれるブダペストは、ハンガリーの首都。見晴らしの良いブダの丘の上に優雅に建つのが、マーチャーシュ教会。

隣は観光名所として名高い漁夫の砦。

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名称:St.Matthis church

宗派:カトリック

場所:Budapest, Hungary

 

13世紀から14世紀にかけて建築されたゴシックの聖堂は、戦禍などによるいくたびかの再建築を経て今に至る。マーチャーシュは14世紀の王の名前だとか。

ハンガリーの歴代の王の戴冠式や結婚式が執り行われた由緒ある場所(私の姉の結婚式もここ!)。

入場料が要るけれど、内部装飾や宝物殿の華麗さは、オーストリア=ハンガリー帝国の繁栄を彷彿とさせる名品ばかりなのでぜひ。

 

不運な歴史を背負い、なんども侵略や戦争、共産主義に翻弄され痛めつけられた街ではあるけれど、まだまだ「ドナウの真珠」にふさわしい美しいところ。

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対岸に輝くのは、国会議事堂!

 

※写真転載厳禁

 

クロアチア編#2 ロビィニ

1時間もあればぐるりと一周できる小さなロヴィニの旧市街に、フランシスコ会の修道院がある。

こちらは併設の聖堂。

 

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名称:Monastery of St.Francis

宗派:カトリック

場所:Rovinj, Croatia

 

シンプルながら力強い造り。

18世紀初頭の建築だという。

 

平日の昼間にも関わらず、信者の人がぞくぞくと何十人もミサに与りに来る。

建築だけだけでなく、中身も力強い。

 

※写真転載厳禁

 

クロアチア編#1 ロビィニ

クロアチア北部、アドリア海に突き出た美しい半島に、ロビィニという町がある。

車は入ることのできない旧市街の細い道を歩くこと15分、海と街を抱くように丘のてっぺんにそびえるのが聖エウフェミア教会だ。

 

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名称:Church of St.Euphemia

宗派:カトリック

場所:Rovinj, Croatia

 

建立は1736年。

教会の周囲は何もなく、見晴らしがほんとうに素晴らしい。

数十メートルの尖塔にのぼることもできるらしい(私が行ったときは閉まっていたけれど)。

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言語も食文化もイタリアの影響が色濃いこの地域は、キリスト教もカトリックが多い。

ローマ帝国時代に殉教した聖女エウフェミアゆかりの教会。

 

迷路のように入り組んだ旧市街の小道、生活感あふれる人々の息吹が感じられる。

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※写真転載厳禁

 

スロベニア編#2 リュブリャナ

フランシスコ教会から三本橋を渡り旧市街へ。

行列の絶えない大人気のアイスクリーム屋さんを左手に見ながら道にそって左に進むと、間もなく見えてくる緑と黄色のドーム、そして聞こえる鐘の音。

この町のカテドラルは聖ニコラスに捧げられもの。

サンタクロースのモデルになった聖人であり、リュブリャナの守護聖人でもあるのだとか。

 

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名称:Cathedral of St.Nicolas

宗派:カトリック

場所:Ljubljana, Slovenia

 

印象深い側面の鉄扉の彫刻は、歴代ローマ教皇の顔。

1996年、時の教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問を記念してスロベニアの彫刻家が製作したものらしい。

 

モダンな扉に対して聖堂の内部はとってもクラシカル。

15世紀に戦争にて破壊されたものを、18世紀に再建したゴシックスタイル。

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※写真転載厳禁

 

スロベニア編#1 リュブリャナ

日本ではあまり馴染みのない街、リュブリャナ。
それでも米大統領夫人の出身地として少し知名度の上がった中欧の小国、スロベニアの首都。
とりわけ美しい旧市街の三本橋の正面に、あざやかなピンクのファザードを持つフランシスコ会の受胎告知教会が立つ。

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名称: Franciscan Church
宗派: カトリック
場所: Ljubljana, Slovenia

聖堂は金を多用しながらも品良くまとめられたクラシックな装飾。祭壇奥には見事な受胎告知の絵。その後ろの小聖堂にも入ることができる。
日に何度もミサが行われる、生きた教会。

共産主義に翻弄された中欧東欧諸国はその歴史の反動か、信仰心が強い人が多い気がする。

※写真転載厳禁


イタリア編#10 フィレンツェ

この街のすべての教会をめぐり紹介するにはいくら時間があっても足りない。

最後のひとつはこちら。

アカデミア美術館や捨て子養育院、役所からほど近い広場に面したサンティッシマ・アヌンシアータ教会。

 

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名称:Santissima Annuziata

宗派:カトリック

場所:Firenze, Italy

 

数々のフレスコ画に彩られた回廊に囲まれた前庭を抜けて、奥の聖堂へ。

荘厳。

壮大。

 

この荘厳さに圧倒されてか、観光客はまばら。

平日の夕方に司祭がミサを上げ、帰宅途中の住民たちが祈っている。

本当の祈りの場。

 

※写真転載厳禁

 

 

イタリア編#9 フィレンツェ 

ドゥオモ。

歴史地区の中心に、無視できない存在感でそびえる赤いドームの大聖堂。

 

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名称:Cattederale di Santa Maria del Fiore

宗派:カトリック

場所:Firenze, Italy

 

直訳すると、花の聖マリア大聖堂。

ラテン系民族の聖母マリアへの愛があふれている聖堂、かと思いきや、中は広すぎてむしろがらんとした無愛想な感じ。

 

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13世紀末から140年かけて建築された初期ルネッサンス建築。

これぞイタリア建築!というピンクと薄緑のセンスの良い外壁ファザードや、Giottoによる鐘楼がすてき。

 

行列必至。

 

※写真転載厳禁