教会めぐり世界一周の旅

旅上で心癒された美しい教会を紹介

ベルギー編#1 ブルージュ

次は隣国ベルギーはブルージュへ移動しよう。

小さな運河が流れボートが行きかう、おしゃれで可愛らしいこの街の旧市街に佇む小さな教会。地味な外観にしてとてつもなくユニークなこちらの教会には、なんとキリストの御血が聖遺物として納められている。

 

f:id:wolfykondo:20171210204423j:plain

名称: 聖血礼拝堂

宗派: カトリック

場所: Bruges, Belgium

 

聖堂は二階建て。

もとは12世紀に建てられた貴族の礼拝堂に、キリストの御血が納められたことで巡礼地として有名になり、16世紀に二階が増築されたとか。

 

今でも1日2回、ガラスのシリンダーのようなものに納められた血の含まれた遺物?を、二階の聖堂で拝見することができる。もちろん撮影禁止。

真偽のほどはともかく、何だかすごいものを見てしまった!という興奮とありがたさのようなものが心に残る。

 

※写真転載厳禁

 

 

フランス編#11 マルセイユ

ここまで来たら、地中海はすぐそこ。

マルセイユまで足を伸ばそう。

港町マルセイユの丘の上に、ひときわ目立つ黄金のマリア像。航海する者を導く守るためだとか。

聖母マリアは、「海の星」の別名を持つ。

 

f:id:wolfykondo:20171206165049j:plain

名称:Basilique Notre-dame-de-la-Garde

宗派:カトリック

場所:Marseilles, France

 

港から15分ほどの坂道を登りたどり着いたノートルダム・ドラガルド教会からは、この景色。

f:id:wolfykondo:20171206165128j:plain

地中海の青は、マリアンブルー。

 

f:id:wolfykondo:20171206165121j:plain

空の青も、マリアンブルー。

 

※写真転載厳禁

 

 

 

フランス編#10 エクス=アン=プロヴァンス

TGVに乗り南へ向かおう。

ヨーロッパ人が憧れる温暖なヴァカンス先、南仏の中でもとくにおしゃれな都会、エクス=アン=プロヴァンス

旧市街の真ん中に、堂々とそびえたつサンソーヴール大聖堂。

f:id:wolfykondo:20171206165832j:plain

名称:Cathedrale St.Sauveur

宗派:カトリック

場所:Aix-en-Provence, France

 

12~16世紀にわたり増改築を繰り返したため、ロマネスクからゴシックまで、様々な建築様式がみられる。こういうの、ヨーロッパ多いね。

 

私がとくに気に入ったのは、エメラルドグリーンが美しいこちらのパイプオルガン。

大きなドームに響きわたる迫力の音色。

f:id:wolfykondo:20171206165016j:plain

※写真転載厳禁

 

 

フランス編#9 パリ

パリに戻ってもう一つ。

見過ごしてしまいそうな小さな入り口なのに、世界中から今も祈りに来る人が絶えないのはこちら、奇跡のメダイユ教会。

 

f:id:wolfykondo:20171206165214j:plain

名称: Chapelle Notre-Dame de la Medaille Miraculeuse

宗派: カトリック

場所: Saint-Germain-de Pret, Paris

 

聖カタリナ・ラブレが聖母マリアのお告げによりメダイユを作って配ったら、蔓延していたコレラが治ったという奇跡の場所。

こじんまりした聖堂は上品でエレガントな水色と金色のしつらえ。

私はタイミングよくミサに与ることができたけど、その他の時間も祭壇前で泣きながら祈る人たちがいる。

大事な人の回復を祈る気持ちは、万国共通。

 

そのメダイユ、敷地内のホーリーショップで購入できます。

f:id:wolfykondo:20171206165151j:plain


※写真転載厳禁

 

 

フランス編#8 シャルトル

シャルトルブルー、聞いたことがあるだろうか。

パリから特急列車で1時間。シャルトル市あるあまりにも有名な大聖堂を彩る、ステンドグラスに使われた深い蒼。

f:id:wolfykondo:20171204135659j:plain

名称: Cathédrale Notre-Dame de Chartres

宗派: カトリック

場所: Chartres, France

 

こちらも聖母マリアに捧げられた教会。聖母が着たというローブが聖遺物として納めらている。建設は12世紀。

ユニークなのは西側のファザード。

双塔のデザインがまったく異なるのは、幾度かの火災や立て直しを経た長い歴史の証。片方は12世紀、もう片方は16世紀のゴシック建築

f:id:wolfykondo:20171204140130j:plain

 

タイミングが合えば、小さな地下聖堂で毎日行われているミサに与ってみてはいかが。

雰囲気ありすぎる防空壕のようなクリプト。

 

※写真転載厳禁

 

脱線グルメ情報〜フランスはもちろん美味しい!

パリで美味しいものに出会うのは、簡単なようで意外と難しい。

観光客が多く、値段もピンキリだから。

間違い無いのはパン屋、なかでも価格統制されているバゲット。

それにも飽きたらキッシュはいかが。

f:id:wolfykondo:20171201213509j:plain

写真はモンマルトル美術館にて、ルノアールが描いた庭とブランコを眺めながら、アーティチョークのキッシュ。

あわせるなら、しっかりしたロゼはいかがでしょうか。昼間からのんびり飲んじゃいましょう。パリだもの!

フランス編#7 ランス

藤田嗣治

フランスで最も有名な日本人。1968年にパリで没した画家。

彼が妻と共に眠り、そして彼自身の名を冠した小さな礼拝堂が、ここランスにある。

f:id:wolfykondo:20171201170037j:plain

名称: Norte-Dame de la Peix(通称、シャペル・フジタ)

宗派: カトリック

場所: Reims, France

 

フジタがフランスに帰化した後、教会の壁を自らのフレスコ画で埋めたいと描いた夢が、最晩年ここで叶った。

f:id:wolfykondo:20171201170632j:plain

正面サイドのステンドグラスには、教会にふさわしくないように思えるドクロの絵柄。広島と長崎への鎮魂の思いを込めたのだと言う。

聖母マリアの取り巻きには愛妻を描き入れ、十字架のキリストの足元にはひっそりと自分自身を描いた。

f:id:wolfykondo:20171201170928j:plain

 

シャンパーニュ会社マムの敷地内に建つのは、当時のマム社社長がフジタが洗礼を受けた時の代父だったから。

名声を思うがままに手に入れた偉大な画家の、謙虚な、終の住処。

 

※写真転載厳禁

 

フランス編#6 ランス

パリを出て北へ2時間。

シャンパーニュ製造会社がひしめき合う街、ランス。こちらの大聖堂は、世界遺産も納得の迫力。

何よりも特筆すべきは聖堂一番奥の、シャガールがデザインしたこちらのステンドグラス。

f:id:wolfykondo:20171130184237j:plain

名称: Cathédrale Notre-Dame de Reims

宗派: カトリック

場所: Reims, France

 

熱心なキリスト教信者であったロシアの芸術家が、独自のセンスで描いたキリストの磔刑。ガラスになっても、シャガールの青はあの青。

 

20世紀の気鋭の画家の作品が不思議にマッチする聖堂は13世紀から15世紀にかけて建築された巨大なもの。

f:id:wolfykondo:20171130184436j:plain

 

思わず嬉しくなる「微笑みの天使」は、聖堂入り口向かって左手に。見逃さないで!

f:id:wolfykondo:20171130184843j:plain

 

※写真転載厳禁

 

 

フランス編#5 パリ

高級デパートギャラリーラファイエット、そしてオペラ座からもすぐ。

地下鉄の駅名もそのままの、サントリニテ教会=三位一体教会。

f:id:wolfykondo:20171124123906j:plain

名称: Eglise de la Sainte-Trinite

宗派: カトリック

場所: Sainte-Trinite, Paris

 

19世紀末の建築。

フランスが誇る作曲家メシアンが、生涯に渡り60年もここでオルガニストを務めたことでも知られている。聖堂内には立派なパイプオルガンが二台。

f:id:wolfykondo:20171124124346j:plain

 

深海のようなグリーンが美しい大理石の10本の柱は、旧約聖書モーゼの十戒を表しているとか。

なんともフランスらしいエレガントなしつらえ。必見です。

 

※写真転載厳禁

 

 

フランス編#4 パリ

サクレクール寺院

ユトリロをはじめ幾多のアーティストによって描かれ、またいくつもの映画にも登場する、パリはモンマルトルの代表的な風景として揺るぎない風格を保つ白亜の教会。歴史は意外と浅く、完成は1914年。

 

朝日をバックに後ろから振り返った一枚。

f:id:wolfykondo:20171124120512j:plain

名称: Basilique du Sacré-Cœur

宗派: カトリック

場所: Montmartre

 

f:id:wolfykondo:20171124121049j:plain

 

観光客であふれ夜には酔客が彷徨う現在のモンマルトルからは想像しにくいが、モンマルトルとは殉教者の山、という意味。そしてサクレクールとは、イエスの聖心を意味する。

 

撮影禁止の聖堂内はドーム型の天井とモダンな装飾の祭壇が美しく、祭壇前の席は静かに祈りたい人のためにきちんと分けられている。

 

入り口右側上部には、イエスの聖心を表したステンドグラス。燃えるような濃い紅。

f:id:wolfykondo:20171124122151j:plain

その窓を模した小さなメダイを買うこともできる。感動を伝えるお土産にぴったり。

 

※写真転載厳禁