スペイン編 サンティアゴへの道 #4 Novella
健脚な人なら30キロ、かもしれないけれど、ひ弱な都会っ子には1日20キロ歩くのが精一杯。
それでも足の指はマメだらけ、10キロの荷物で膝も腰もはがくがく。
今夜はこの教会広場にたつ宿で一泊。
宗派: カトリック
場所: Novella, Asturias, Spain
朝日を浴びる鐘楼が、震えるほど美しい。
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スペイン編 サンティアゴへの道 #3
あちこちに、祠のようなこんな小さな聖堂が点在する。
中を覗くと、お地蔵さんならぬ、ちいさな祭壇と十字架と数脚のイス。
入り口にCapilla de Santalaya の手書きプレートが揺れていた。
※写真転載厳禁
スペイン編 サンティアゴへの道 #2 Soto de Luina
名称: Iglesia de Soto de Luina
宗派: カトリック
場所: Cudillero, Asturias, Spain
お昼休憩はこの街。
小さなバーとホテルがあるだけ、お世話にも栄えているわけではないが、海が近くて明るい。
ランチは巡礼路沿いにユニークなMenu de perigreno 、つまり、巡礼者用定食。
スープ、パン、メイン、デザートにワインまでついて12ユーロとお安く、たっぷりハイカロリーメニュー!
海沿いだからイワシのフライをチョイス。
残念ながら聖堂はこの時間、開いていなかった。
※写真転載厳禁
スペイン編 サンティアゴへの道 #1 El Pito
アストゥリアス地方は美しい。
海の青と豊かな緑。
乾燥地帯が多いスペインのなかでは、水に恵まれたスペシャルな地域だ。
旅の最初に出会った教会はこちら。
名称: Iglesia de Jesus de Nazareno
宗派: カトリック
場所: Cudillero, Asturias, Spain
ナザレのイエスという名の教会。
地元の歴史家で美術愛好家が出資し、1914年に完成したネオ・ロマネスク建築。
聖堂内は手入れの行き届いた花が飾られ、地域の人に愛されていることがよくわかる。
※写真転載厳禁
スペイン編 サンティアゴへの道 #プロローグ
さて、スペイン、である。
サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼の旅と聞いて、ピンとくる日本人は少ないかもしれない。
けれどヨーロッパ大陸、特にドイツやフランスでは、1000年の昔から今まで、老若男女問わず絶大な人気を誇る歴史あるカトリック巡礼路なのだ。
四国八十八箇所のお遍路旅、というのがイメージに近いかも。
サンティアゴ巡礼とは?
詳細はこちら参照↓
あるいはこちらの映画↓
前編、現地ロケをしており、なかなかの秀作。
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私が辿ったのは北スペインの海岸沿い。通称、北の道。
東西の中間地点より少し西、アストゥリアスからサンティアゴまで、280キロあまりを二週間かけて完歩した道中で出会った、印象深い教会を紹介していきたい。
ルーマニア編#4 トランシルヴァニア
ミエルクレア=チウクにはもう一つ、とても魅力的なモダンな教会がある。
名称: Millenium Templom
宗派: カトリック
場所: Miercurea=ciuc, Romania
この教区の古い教会からわずか数十メートルのところに、木の香りも清々しく、屋根に天使を掲げるこの聖堂が新設されたのは2001年。
奇抜にも見えるデザインは、ハンガリーの著名な建築家イメレ・マコベスによるもの。
中央天井の明かり取りのガラスは5メートル四方、陽光がたっぷり入る。
祭壇をぐるりとベンチが囲み、中心には360度どこから見ても美しい祭壇と巨大な天使の羽。
良い意味で伝統に拘泥しない、素敵な教会。
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いつ祈る
教会、寺社仏閣というものは世界中どこの町に行っても必ずあって、人はそれぞれのやり方でそれぞれの神仏に祈っている。
神の東西を問わず、時の今昔を問わず、人はそうして祈りを繰り返してきた。
いつ祈るのか。
それは、希望がある時だ。
戦争、災害、孤独、病苦。
絶望のようにしか見えない中でも、ほんの一筋でも希望が、可能性がある時に人は祈る。
故に希望がまったく失くなると、人は祈ることを止めるのだろう。
あるいは祈りをやめた時に、希望が失われるのか。
ルーマニア編#3 トランシルヴァニア
さらに東へ。
ミエルクレア=チウクという静かなこの街には、東欧で有名なカトリック巡礼地であるチークショムヨの丘がある。
名称: Csiksomlyo ( The Franciscan church)
宗派: カトリック
場所: Hargitha, Romania
祭壇奥には、かつてこの地方に住むクリスチャンを異教徒から守ったと言われるマリア像が祀られている。
古くは13世紀に、ここにフランシスコ会の修道院があったという。幾度かの建て直しを経て、今の聖堂は20世紀に再建されたもの。
私が訪れたのは8月の聖母被昇天だが、有名なのは5月ないしは6月のペンテコステの祝日。
ルーマニア、ハンガリー、ドイツはもとより、遠くの国から村単位で巡礼団を組み旗をかざし、このチークショムヨの丘まで何日も何週間も歩く巡礼は、16世紀から今も続く風習だとか。
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ルーマニア編#2 トランシルヴァニア
前出のルーマニア正教会の道向かいには、こちら。
宗派: カトリック
場所: Targu Mures, Romania
こじんまりとしたシンプルな聖堂。
明るい外観ながら、内部は補修がすすんでないようでアンティークな雰囲気。
元はハンガリー領でありながら、1980年代まで続いた共産主義時代は地下聖堂生活を強いられたというこの地域のカトリック信者は、主にハンガリー人。
まだその時代の苦難を生々しく憶えている人も多いという。
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ルーマニア編#1 トランシルヴァニア
ルーマニアの西側に広がるトランシルヴァニア地方。ドラキュラ伝説で有名になってしまったが、それだけではない。
歴史上長くハンガリーとルーマニアの間で翻弄されたこの地域には、根強い民族対立が残る。
宗教もまた然り。
トランシルヴァニアの中堅都市トゥルグ・ムレシュから、まずはこちらの教会。
宗派: ルーマニア正教
場所: Targu Mures, Romania
街の目抜き通りの中心。
一際目立つパレス・オブ・カルチャー、宮殿跡を左に見て進むと、比較的新しい立派な聖堂を持つこちらの教会に突き当たる。
内部はぎっしりとキリストや聖人のイコン画で埋め尽くされ、椅子はなく、地面に座して礼拝する様式。
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