日本編 #17 京都府
京都市内一の繁華街、四条河原町から北上すること徒歩10分。
飲食店やホテルが立ち並ぶ河原町通り沿い、東側に突如現れるのがこちらの教会。
名称:カトリック河原町教会
宗派:カトリック
場所:京都府京都市
古くは1879年にパリ・ミッションの宣教師によって布教が始まり、10年後にはこの地に最初の聖堂が建ったようだ。
そして1967年に、現在のコンクリート製の聖堂に再建されたとのこと。
設計はスイス人ながら、三角屋根の形状は日本の神社の屋根を模したものらしい。
大理石の祭壇、モダンなステンドグラス、地下に小聖堂、入口に売店。
京都司教区の中心として、さまざまな人を惹きつけている。
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日本編 #16 三重県
伊勢神宮のおひざ元、歩いて数分の距離にも、教会はある。
名称:カトリック伊勢教会
宗派:カトリック
場所:三重県伊勢市
道を挟んで伊勢市役所のお向かい。
戦後間もない1949年、わずか25人の信徒が集い、メリノール宣教会の神父とともに始まったこの教会。
コンクリートと木を組み合わせた円形の聖堂を持つ現在のモダンな建物は、1960年代に建てなおされたものらしい。
守護聖人は聖トマス小崎。あの長崎26聖人のうちの一人。
わずか14歳で殉教した小崎は、伊勢の出身だった。
幼稚園が併設されていて、たくさんの親子でにぎわっている明るい教会。
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日本編 #15 愛知県
堂々たるこの鉄筋コンクリート製の聖堂は、名古屋教区のカテドラル。
名称:カトリック布池教会
宗派:カトリック
場所:愛知県名古屋市
献堂は1962年と比較的新しい。
左右前後の壁にヨーロッパ製のステンドグラスを配し、力強く美しい。
国の有形文化財でもある。
敷地内に運営する語学学校があり、さまざまな人種の信者が集う国際色豊かなミサ。
そしてさまざまな言語が飛び交うコーヒータイム。
名古屋、人種のるつぼ。
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日本編 #14 福島県
福島県は広い。
西へ西へ、山を越えると違う国。
会津若松へ来た。
名称: カトリック会津若松教会
宗派: カトリック
場所: 福島県会津若松市
都会では見かけない畳敷きの聖堂も、まだまだ現役の場所が多い東北。それだけでも歴史の深さを感じてしまう。
畳と漆喰の壁、シンプルなステンドグラス、そして蔦の絡まる石造りの門柱。
この地にフランス人宣教師が来たのは19世紀後半だが、この聖堂が建てられたのは1912年、大正元年のこと。
今年は戊辰150周年。
福島は、たくさんの歴史と想いを背負っている。
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日本編 #13 福島県
海沿いを南下して福島県へ。
原発事故から7年。
今でも一部に帰宅困難地域が残る南相馬に、原町という場所がある。
福島第一原発から25キロ、静かな静かな町だ。
名称: カトリック原町教会
宗派: カトリック
場所: 福島県南相馬市
規則正しい正方形の梁。
ぶどうと麦の透かし木彫り。
クラシカルなガラスの入った小さなドア。
高い天井から続く掃き出し窓。
ノブの形に削られたドア。
ディテールの一つ一つが息をのむほど美しい。
築60年。
聞けばドミニコ会修道士の手作りの聖堂だとか。
廊下に差し込む灯まで美しく、一枚の絵のよう。
みんなが逃げて行った時に、
逆行してこの地に入って来た司祭や修道女が住む。
困難な歴史、十字架を背負うことになった場所。
ぜひ行ってみてほしい。
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日本編 #12 宮城県
仙台へやってきた。
名称: カトリック元寺小路教会
宗派: カトリック
場所: 宮城県仙台市
1877年、青森と同じく、パリ・ミッションの宣教師がこの地にやってきた。
幾たびかの焼失と再建を繰り返し、現在のモダンな建物は1993年献堂。
JR仙台駅からほど近い大通り沿いに建つ仙台司教区のカテドラルは、周囲の情景に違和感なく溶け込んでいる。
東日本大震災後サポートセンターが置かれ、復興支援の要の場所にもなっている。
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日本編 #11 青森県
青森市へ。
弘前市が岩木山に抱かれた山の街なら、こちらは波の香り漂う海の街。
名称: カトリック本町教会
宗派: カトリック
場所: 青森県青森市
1897年に前出の弘前教会同様、パリ・ミッションによって最初の石が据えられた。
大火や空襲による焼失を経て、港からほど近いこの地に今の聖堂が建てられたのは戦後1945年。
天井が低く柱が多く、弘前教会と対照的なとっても日本的な建築。
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日本編 #10 青森県
続いてはプロテスタント教会。
一瞬おしゃれなレストランかと思わせる白い外観。
歴史は古く、1875年にアメリカ人宣教師によってもたらされた、東北最古のプロテスタント教会である。
木製に墨書きの立て看板にその名残をとどめる。
名称: 日本基督教団弘前教会
宗派: プロテスタント
場所: 青森県弘前市
敷地も礼拝堂も、広く明るい。
カトリック教会は神の国を見ようとし、
プロテスタント教会は神の言葉を聴こうとした、
らしい。
なるほど、と感じる、シンプルな内装。
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日本編 #9 青森県
弘前には伝統的な建造物が多々残されている。
名称: 日本聖公会弘前昇天教会
宗派: 聖公会(英国国教会)
場所: 青森県弘前市
赤レンガが印象的なこの教会は、イギリスにルーツを持つ聖公会。
1920年、大正初期の建築。
イギリス積みと呼ばれる古典的なレンガの積み方、黒ずんだ鐘楼も扉のヒンジもクラシック。
繁華街からほど近く、堂々たる存在感のこの聖堂は、県の重要文化財でもある。
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日本編 #8 青森県
海を渡り青森へ。
函館同様、開かれた港を持つ青森は、古くから西洋文化との交流があった。
なかでも弘前は懐深く、明治時代にパリ・ミッションの宣教師によりキリスト教が広まった。
名称: カトリック弘前教会
宗派: カトリック
場所: 青森県弘前市
1910年にクリスチャンの日本人建築家が建てたロマネスク式聖堂は、今でも靴を脱いで上がる伝統的スタイル。
深い木目のナラの木でできた祭壇はオランダ、アムステルダムの教会から来たもの。
両壁のシンプルにして印象的なカナダ製ステンドグラスと、不思議によくマッチしている。
よく手入れされた内部も外観も美しく保たれ、人々に大事にされていることがよく伝わってくるいい聖堂。
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