教会めぐり世界一周の旅

旅上で心癒された美しい教会を紹介

ヨーロッパより〜イギリス編#24

カンタベリーまで来たら、もう一つよって欲しい小さなチャペルがある。

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名称: Eastbridge hospital of St.Thomas the Martyr

宗派: 英国国教会

場所: Canterbury, UK

 

ハイストリートの中に、レストランや土産物屋に埋もれるように建つ小さな建物。

hospitalとあるが、その意味するところはかつての巡礼宿。つまりカンタベリーに巡礼にくる人に一夜の宿を提供する、お遍路宿みたいなもの。

現在も博物館などではなく老人ホームとして活用されているらしく、またこのチャペルも800年の時を超えて毎日祈りの場として活用されている。

 

12世紀、まだイギリスがカトリックだった時代、カンタベリー大司教だったトーマス・ベケット

時の国王ヘンリー二世と政治的に対立し、カテドラルでミサ中に国王の手下の騎士に殺害されたのだとか。その後彼に由縁した数々の奇跡が起こり、死後数年、異例の速さで列聖されたそう。

 

※写真転載厳禁