日本編 #67 沖縄県
首里城が焼けた。
10月31日のこと。
それから焼け落ちた正殿部分は立ち入り禁止になっているが、周辺の首里城公園に被害なく変わらず人々を迎え入れている。
その公園の入り口横に位置するのがこちらの教会。
名称:首里聖アンデレ教会
宗派:日本聖公会(英国国教会)
場所:沖縄県浦添市
イギリス系プロテスタントだが、こちらは戦後1951年、アメリカの宣教師によって伝道が再開されたらしい。
離島を含め沖縄に12ある、日本聖公会に教会のひとつ。
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日本編 #66 沖縄県
ゆいレール、おもろまち駅の目の前。
新都心とよばれるこのエリアには巨大なショッピングモールやホテルが居並ぶが、どの建物よりも大きく目をひく。
名称:カトリック安里教会
宗派:カトリック
場所:沖縄県那覇市
現在のこのモダンかつ立派な聖堂は1994年の建築。
もともとは戦争の焼け野原だったこの丘に、1953年、アメリカより来日した「病人に快復なる聖マリア修道会」の修道女、神父が建てた木造の小聖堂からスタート。
磔のイエス像ではなく、降臨のイエス像。
併設された保育園のクリスマス会も催されるようだ。
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日本編 #65 沖縄県
クリスマスだというのに、25度。
道行く人は半袖、サンダル。
那覇のカトリックの司教座は小高い丘にある。
名称: 開南カトリック教会
宗派: カトリック
場所: 沖縄県那覇市
聖堂は二階。
掲げられた那覇教区の目標は3つ。
神のちむがなさ。
真心の愛、の意味らしい。
そして二番目に、
守ろう 沖縄の人権を
とあるところに、この島の置かれた複雑な位置を想う。
見上げるような巨大なマリア像に見守られ、幼稚園が併設されている。
日本編 #64 愛媛県
松山は今でもお城が中心の街である。
山頂に城を抱き、周囲を囲む広大な城山公園、白鳥の泳ぐお堀。
そのすぐ南側にあるのがカトリック松山教会。
待降節の主日ミサに与った。
名称:カトリック松山教会
宗派:カトリック
場所:愛媛県松山市
戦争で焼失し、今のコンクリート製のモダンな聖堂が建ったのは1970年代。
2000年代に入り県内の他の2つの教会と合併し、多くの信徒を抱えることになった。
主日ミサは満席、2階席から聖歌隊の声が響く。
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日本編 #63 高知県
阿波の国のとなりは、土佐の国。
東は室戸岬から西は足釣岬まで、太平洋の陽かりを一身に浴びる南国である。
JR高知駅のすぐ北側、趣のある木造日本風の聖堂はひときわ目をひく。
名称:カトリック江ノ口教会
宗派:カトリック
場所:高知県高知市
縁側に紅葉、畳に靴を脱いで上がるスタイル。高く、梁のある天井。
19世紀末、浦上4番崩れの信徒60名あまりが長崎から流されてきたのがここ、江ノ口の地。
初代聖堂は1938年に一神父が私財を投じて建てたものであり、1980年代に同場所に現聖堂が再建された。
現在は「はまゆう会館」の名も冠し、いのちの電話などのボランティア活動の拠点としても使用されているらしい。
聖水盆が立派!
日本編 #62 徳島県
瀬戸内海の橋を渡りたどり着いたのは四国、阿波の国。
徳島城跡から徒歩数分。待降節のこの時期、聖堂の前には巨大な(実物大!)馬小屋セットが。
名称:カトリック徳島教会
宗派:カトリック
場所:徳島県徳島市
長崎の巡礼者、聖パウロ三木に捧げられた教会だという。
パウロ三木の父がここ阿波の国の武士だったとか。
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日本編 #61 長崎県
スペインの奇才ガウディの作品を彷彿とさせるこの聖堂は、長崎、クリスチャン殉教の西坂の丘に建つ。
名称:聖フィリッポ西坂教会
宗派:カトリック
場所:長崎県長崎市
自身もカトリックであった今井兼次は、ガウディを日本に紹介した建築家だという。
1962年献堂。
西坂の丘に並ぶ二十六聖人の一人、聖フィリッポは、メキシコからの宣教師であり、日本人信者と共に禁教下の日本で殉教した。
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日本編 #60 長崎県
祈りの場に入るのにお金を徴収してはいけない。
であれば、入場料を徴収する教会は祈りの場ではなく観光地と言うことになる。
19世紀末、「サンタマリアのご像はどこ?」で西洋社会を驚愕させた信徒発見(隠れキリシタン)の舞台となった大浦天主堂の目の前。
名称:カトリック大浦教会
宗派:カトリック
場所:長崎県長崎市
国宝の大浦天主堂が観光客であふれるようになったため、地域の信者たちがミサに与るために昭和50年に建てられた聖堂。
ライトアップされる天主堂の目の前。
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日本編 #59 長崎県
日本のキリスト教のメッカがもしあるとすれば、長崎である。
隠れキリシタンの時代から数百年、キリスト教人口が0.5%にも満たない日本において、長崎だけは5%だとか。人口比にして10倍のクリスチャンがいることになる。
その多くはカトリックと推測されるが、ここ、市内中心からほど近いオランダ坂のふもとに建つのは英国国教会の教会。
名称:長崎聖三一教会
宗派:聖公会(英国国教会)
場所:長崎県長崎市
それもそのはず、隣にはイギリス領事館。
1875年の設立当初は、長崎で初めてのプロテスタント教会だったとか。
観光地としても有名な大浦天主堂から徒歩圏。
コンクリート製の建築は質実剛健、現役の教会である。
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日本編 #58 京都府
同志社大学を建てた新島襄は、北米の地でプロテスタントのキリスト教信仰を学び、帰国後はキリスト教の伝道に努めた。
その想いを具現化したのが、京都市内、今出川キャンパス内にあるレンガ造りのこのチャペルである。
名称:同志社礼拝堂(チャペル)
宗派:プロテスタント
場所:京都府京都市
1886年に献堂され、2013年に当時の姿のままに修復された。
プロテスタントらしい簡素にして力強い内装と、シンプルなステンドグラスが清々しい。
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