日本編 #49 長崎県
本土に戻って。
長崎県は南北にも長い。
南の果ては島原半島。
海の向こうに天草を臨む半島の先端は、南島原、口之津町という。
かつてキリスト教が初めて海外より伝えられ、16世紀にはすでに数万人のキリシタンが暮らしていた地。
1568年にはあったという口之津教会跡。
そこから北東へ車で10分ほど進むと、あの天正少年使節の一人、千々石ミゲルを生んだ千々石町。そしてもう10分行くと、世界遺産にもなった原城跡にたどり着く。
有馬晴信、小西行長といったキリシタン大名の家臣達、38000人あまりが悪政と闘った天草・島原の乱の舞台である。
過去の歴史ではない。
400年の時空を超え、十字架やおメダイ、ロザリオとともに今でも幾多の人骨が発掘されるという。
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