日本編 #1 北海道
100余りの海外の教会を巡り、いよいよ国内へ。
日本にキリスト教徒は少ない。
文化庁の最新の宗教年鑑によれば、カトリック、プロテスタント合わせて100万人弱、人口比にしてわずか1%以下である。
開国以来150年、今年は隠れキリシタンの里が世界遺産に登録されたり、多少これまでより脚光を浴びた感はあるが、それでも圧倒的マイノリティー。
しかしミッションスクールの恩恵かどちらが先かわからないが、教会建築は意外と多い。
その場に立つと、観光資源ではなく生きた教会の力、決して「よそもの」でない文化の重みを感じる。
名称: 函館ハリストス正教会
宗派: 日本正教会
場所: 北海道函館市
国の重要文化財にして、生きた信仰の場。函館市を臨む丘の上、西町にある緑豊かな教会。ハリストスとはキリストのロシア語的発音。
函館にロシア領事館が建てられて数年後の1860年にニコライを師として建てられたが、現在の聖堂は1907年函館大火の後に再建されたもの。
撮影禁止の内部は土足厳禁のカーペット敷き、こじんまりとして温かく、祭壇周りの聖人画は日本人絵師山下りんによるもの。
ちなみに主教座のある東京神田の東京復活大聖堂は、こちらから派生したもの。
※写真転載厳禁