イタリア編#5 ローマ・ヴァチカン
キリスト教三大巡礼地、と呼ばれる場所がある。
イエスが生まれたイスラエル、
イエスの弟子、殉教者聖ヤコブが眠るスペインのサンチアゴ、
そして教皇が住むここヴァティカン市国。
サン・ピエトロ広場に建つこの教会は、イエスが天国の鍵を託したと言われる愛弟子聖ペトロ(サン・ピエトロ)が眠る場所。
名称:Basilica di San Pietro
宗派:カトリック
場所:Citta del Vaticano
1506年から120年の時をかけて建設された、2万人を収容する巨大な聖堂。
当然ながら一年中、あふれる巡礼者や観光客でごったがえしている。
教皇がバルコニーに姿を現すのは、一週間のうち限られた曜日と時間だけ、入場は予約制。
危ないもんね。
もうひとつこの大聖堂を特別なアトラクションにしているのが、ルネッサンス期の超一級の美術品達。
かつては触れられるほど近くにあったミケランジェロ作のピエタ(イエスの亡骸を抱いて悲しむ聖母マリア)象。ならず者による破損未遂事件以来、ガラスケースのはるか彼方に・・・
そして同じくミケランジェロによる天井画を観るなら、行列必至のシスティーナ礼拝堂へどうぞ。
キリスト教の歴史には様々な解釈があるけれど、2000年間ここまで多くの人を惹きつづける力は、やはり歴史も時も解釈も超えた人智を超えた力が働いている、と思わざるをえない。
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