教会めぐり世界一周の旅

旅上で心癒された美しい教会を紹介

ヨーロッパより〜イギリス編#20

続いての街はバーミンガム

イギリス国内でのこの街の立ち位置は、日本でいうところの名古屋、あるいは浜松のような…というとイメージしてもらえるだろうか。誰もが知っている中堅都市なんだけれど、取り立てて観光名所もないので行ったことはない。ロンドンから北へ特急で1時間程度、あ、仕事で日帰り出張したわ、みたいな、微妙な立ち位置の街。

 

しかし、である。

私的イギリス国内No.1ステンドグラスはこの街のカテドラルにある。

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名称: St.Philip's Cathedral

宗派: 英国国教会

場所: Birmingham, UK

 

そう、前出の19世紀の著名画家、エドワード・バーン=ジョーンズの晩年の傑作だ。

http://wolfy.hatenablog.com/entry/2017/11/02/000000

 

彼はこの街の裕福な家庭の出身でロンドンで大成したが、晩年、地元の大聖堂の改築にあたり、破格でこのステンドグラスデザインを引き受けたという。

 

赤と青のコントラストが強烈で、それまでのステンドグラスとまったく異なる個性。祭壇向こうの壁を彩るのは、「キリスト生誕」「キリスト昇天」「キリスト磔刑」。

中でも圧巻は、聖堂入り口側のこちら「最後の審判」。

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神々しいを通りこして、感動で目眩がすることまちがいなし。

やるな、バーミンガム。もとい、エドワード・バーン=ジョーンズ。

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