教会めぐり世界一周の旅

旅上で心癒された美しい教会を紹介

ベトナム編#2 ハノイ

ベトナムは南北に細長い。

南国色満載のホーチミンから北上すること数時間。

首都ハノイは、まったく趣の異なる街だ。

 

保存地区にもなっている旧市街をぐるりと囲む新市街。

美しい湖があり、若いカップルがいきかい、観光客があふれ、活気ある街角にそびえるこちらの教会。

 

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名称:St.Joseph's Cathedral

宗派:ヵトリック

場所:Hanoi, Vietnam

 

先のサイゴン大聖堂と同時期、1886年完成の聖堂。

こちらはネオ・ゴシック様式というらしい。

外の喧騒が嘘のように落ち着いた内部は意外とこじんまり。美しく保たれたところに、教会に対する信徒の愛を感じる。

聖歌隊の声とオルガンの音色が、2階席か降って来る感じがまたすばらしい。

 

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しかし、そこはアジア。

夜になるとこの電飾!

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ちなみにこの国、若い人が多いなと感じてちょっと調べてみたら、2015年度の平均年齢は30.4歳だそう(日本は46.5歳)。

ポテンシャルの高い国。

 

※写真転載厳禁

 

ベトナム編#1 ホーチミン

世界一周の旅もようやくアジアへ。

 

アジアの中でも長くフランスの植民地だったベトナムには、カトリック信徒が多い。

社会主義共産主義とのジレンマを抱えつつ、どうしてか熱心な信徒が多いように思う。

観光地としても有名なホーチミンのカテドラル、通称サイゴン大聖堂を訪れたのはクリスマスの時期。ミサに与るために聖堂内に入るのに、なんと整理券がいた!

 

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名称:Notre-Dame Cathedral Basilica of Saigon

宗派:カトリック

場所:Ho-chi Minh City, Vietnam

 

完成は1880年。

フランスの影響色濃く私達の聖母(ノートルダム)を名前に掲げ、フランスで見慣れた二つの鐘楼とバラ窓を配したロマネスク建築。

 

聖堂後ろ、観光客と祈りの場を分けるための高い鉄柵はあるものの、開け放たれた門は広場に通じている。

聖堂に入りきらなかった人々はこの広場でも祈る。

路上の喧騒と爆竹の音、祈りの歌声と、巨大な扇風機が回る音。

 

このカオス、アジアの教会イメージそのもの。

 

※写真転載厳禁

 

ウルグアイ編#1 コロニア・デル・サクラメント

ブエノスアイレスから海のように広いラプラタ川をフェリーで渡ること2時間弱。

隣国ウルグアイに行ってみた。

 

河口の街、コロニア・デル・サクラメント。

信じられないほど美しい、映画のような街(街ごとユネスコの世界遺産になっている)。

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ブエノスアイレスがイタリア移民の町なら、こちらはポルトガルの影響濃い街。

 

旧市街に建つ白い塔、古い木製のドア。

サクラメント教会に行くとその違いを強く感じる。

 

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名称:Basilica de Santisimo Sacramento

宗派:カトリック

場所:Colonia del Sacramento, Urguay

 

1680年ごろに建てられ、幾度の再建を重ねてきた最も古い教会。

シンプルな白い壁。

簡素な聖堂。

乾燥した空気。

強い日差し。

 

ずいぶん遠くまで来たもんだ。

 

※写真転載厳禁

 

 

 

脱線グルメ情報~アルゼンチンと言えばビーフ

ブエノスアイレスで明るいのは食事。

 

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一人前、400gから。

やわらかく厚みがありシンプルな炭火焼。

もちろんお値段も好意的。

マルベックのワインが良く合う。

フードコートの牛肉でも、炭火焼はぜったい。

アルゼンティーナのビーフに対する深い愛に、感服。

 

※写真転載厳禁

アルゼンチン編#4 ブエノスアイレス

ブエノスアイレスの暗さは、街のあちこちに潜んでいる。

 

サント・ドミンゴ教会。

向かって左側の塔に残された、無数の銃痕が見えるだろうか。

 

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名称:Convento del Santo Domingo

宗派:カトリック

場所:Buenos Aires, Argentina

 

5月広場からもほど近いこの教会、献堂は19世紀の初め。

その後まもなく、イギリスとの紛争で銃撃戦の現場となった。

教会が戦場になるなんて、銃痕は人間の矛盾から目を逸らさせないための証人か。

 

コンベントというだけに実は修道院であり、200年の歴史の中では自然史博物館として使われていた時期もあったとか。

 

※写真転載厳禁

 

 

アルゼンチン編#3 ブエノスアイレス

アルゼンチンは、暗い。

日本でイメージされる「南米」... 明るくてお祭りが好きでマッチョでいい加減で…

というのはおそらくブラジルあたりのイメージで、20年前に訪れたサンパウロやリオデジャネイロは確かにそのような街だった。

 

そのあたりとアルゼンチンを南米の名の傘の元にひとくくりにするのは、

アジアの名の元に日本とベトナムと北朝鮮を一緒にするのと同じかそれ以上に乱暴な話である。

 

アルゼンチン、特にイタリア移民の街ブエノスアイレスは、まさにタンゴの音色がよく似合う、哀切漂う暗くて大人しい街だ。

 

その印象通りの教会を見つけた。

 

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名称:Iglesia de San Igunacio

宗派:カトリック

場所:Buenos Aires, Argentina

 

イエズス会が運営するこのイグナチオ教会は17世紀末から建設が始まり、1722年に完成した。現存するブエノスアイレス一古い教会だ。

今もイエズス会の修道院、神学校がとなりに建つ。

 

ブルーとゴールドが美しい聖堂内は、正しくイタリア趣味。


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※写真転載厳禁

アルゼンチン編#2 ブエノスアイレス

エヴィータ。

 

'Don't cry for me Argentina' の歌で、舞台で、映画で、地球の裏側までその劇的な人生が知られることになったかつての大統領夫人エヴァ・ペロン、通称エヴィータは、今でもブエノスアイレス人にとって特別な存在らしい。

 

白壁が美しい聖ピラール教会、通称レコレ―タのとなりに彼女は眠っている。

 

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 名称:Basilica Nuestra Senora del Pilar (Recoleta)

宗派:カトリック

場所:Buenos Aires, Argentina

 

1716年に建てられた由緒ある教会。

訪れた時は葬儀ミサが行われていて、聖堂内に入ることはできなかった。

 

隣接するレコレ―タ墓地には歴代のアルゼンチン大統領、そして各界の有名人が眠るが、その中ほど、一際華やかに花々に彩られていて、一目でそれとわかるのがこちらのエヴィータのお墓。

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貧困の中で生まれ育ったゆえに自分は貧者とともにいると約束しながら33歳で逝き、伝説となったエヴィータ。

 

昔も今も、政治的経済的にいつまでも安定しないアルゼンチン。

暗い魅力のある国である。

 

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アルゼンチン編 #1 ブエノスアイレス

世界を広いと感じるか狭いと感じるかは、時代/場所/手段によるけれど、南米はどうしたって遠い。

アメリカの主要都市から飛行機で南下すること12時間。

日本からは24時間+乗換=32時間ほど。

日本とちょうど真逆の場所/季節のアルゼンチンの首都、ブエノスアイレスまでやってきた。

 

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 名称:Catedral Metropolitana

宗派:カトリック

場所:Buenos Aires, Argentina

 

大統領府からもほどちかい街のど真ん中、Plaza de Mayoに面して建つ博物館かと思わせるギリシア風の建物。

こちらがメトロポリタン大聖堂。

1791年に建てられたとあるが、建てなおした部分もあるのだろう。比較的新しい印象。

 

壮大にしてシンプル、力強いこの聖堂でミサに与ることが出来た。

 

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ちなみに現ローマ教皇フランシスコはここブエノスアイレス出身。

初の南米出身のトップとして、これまでヨーロッパ人教皇ばかりが続いていたカトリック界では注目されている。

 

※写真転載厳禁

 

 

 

北アメリカ編#6 ハガニア・グアム

アメリカは広い。

太平洋に浮かぶ島にも行ってみた。


お馴染みのグアム島、観光客あふれるビーチから離れて車で20分ほど。官庁街でもあるハガニアの町へ。

 

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名称:Dulce Nombre de Maria Cathedral-Basilica

宗派:カトリック

場所:Hagatha, Guam, US

 

歴史は古く、1669年にスペイン人宣教師によって最初に建てられた。

ゆえにカテドラルの正式名称はスペイン語表記。


幾度も改装を重ね、現在の立派な建物と鮮やかなステンドグラスは、1958年に建てられたらしい。

白く明るく、青空に映える。

 

訪れたのは四旬節、聖木曜日。

洗足式が行われていた。

 

※写真転載厳禁